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Newsletter that keeps your mind well ventilated. 2025年8月6日 第239号 |
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ほぼ日通信WEEKLY第239号をお届けいたします。稲垣えみ子さんの実話クイズは最終回です。 |
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 | ほぼ日通信WEEKLYだけの読みものです。 |
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 | ~真実のクイズにチャレンジ!~ 稲垣えみ子さんの
 vol.6
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事実をもとにクイズを出題する「実話クイズ」のコーナーです。稲垣えみ子さん、最終回です。
 稲垣えみ子(いながき えみこ) 1965年、愛知県生まれ。朝日新聞社で論説委員、編集委員をつとめる。東日本大震災を機にはじめた超節電生活を綴ったコラムが話題に。2016年に朝日新聞社を退社。冷蔵庫なし、ガス契約なしの生活を続ける。おもな著書に『魂の退社』『もうレシピ本はいらない』『一人飲みで生きていく』『老後とピアノ』など。
──: 稲垣さんの著書は、お金のこと、会社のこと、料理のこと、お酒のこと、そしてピアノに至るまで、「これ、やめたらどうなるのかな?」「やってみたらどうかな」という、実行の連続でした。そして、その実行は自分を閉じ込めている壁から解放し、自由をめざしている気が、私はしました。なかでもいちばんそう感じたのは『老後とピアノ』でした。「力を抜くのがいちばんの上達法」と書かれていたからです。
稲垣: ほんとにね、なんでもそうなんですよ。 力を抜くってほんとうに大事。だけどなかなかできない。 っていうか、いまの世の中って、みんなすごく頑張っているし、頑張らされているじゃないですか。これを別の言葉で言うと、力が抜けない世の中なんですよね。力を入れないと置いていかれるとみんなたえず思っていて、だから力を入れることはみんなものすごく得意なんです。でもほんとうに何かに到達しようとしたとき、その、力を入れることが最大の障壁になってることに気がつかざるを得ない。 で、力を抜こうとするわけですけど、これが簡単そうでいて、実はめちゃくちゃ難しいんですよ。何しろ「力を抜く」ということは、さっきも話に出ていた「自我」から脱することなんです。

──: ああ、やっぱりそうなんですか。
稲垣: 結局、自我、すなわち「自分」ってものにこだわってるせいで力が入っちゃうんですよねぇ。脱力って、ほんとうに奥の深い世界です。
──: 稲垣さんのやってらっしゃるヨガも、脱力と深い関係がありますね。
稲垣: そうなんです。はじめて「力を抜く」ってことの大事さを教えてくれたのは、会社員時代に出会った、あるヨガの先生でした。でも実はヨガの世界でも、そんなことを教えてくれる先生はめちゃくちゃ少数派で。頑張って難しいポーズをできるようになろうっていうマインドでガンガンやってる先生がほとんどだったんです。だから最初、力を抜いてって言われたときは、もうほんとうにびっくりして、何をどうして良いのやらさっぱりわからなかった。逆にいうと、力を入れるのが当たり前すぎて、力を入れてるっていう意識すらなかったんです。でもそうしつこく言われて自分をよくよく観察して、トゲでも抜くように一つ一つ力を抜いていくと、確かにこれまでどう頑張ってもできなかったことが次々できるようになったんですよ! えー、こんなところに突破口が! って、それはかなり革命的な出来事でしたね。 体を使うことは、じつは全部そうなんです。スポーツでもなんでも。でもそうはいっても、脱力って一体どういうことなのかって具体的に考えると、これが実に難しい。例えばピアノは手で弾くわけで、ほんとに脱力してダラーンと横になっていたらそもそも弾けないじゃないですか。だから最低限の力は使って、あとは脱力ってことになるんですが、この「最低限」っていうのが一体どういうことなのかがもうめちゃくちゃ難しくてこれこそ永遠のテーマです。
──: 力を使うけど、抜く。なんだか忍者みたいですね。
稲垣: ほんとそのとおりなんですよ。忍者じゃなくても、武道全般の考え方はほんとうに参考になります。だから最近よく剣豪小節を読むようになりました(笑)。 侍は「真剣勝負」で、つまり本物の刀で斬り合いますよね。あれ、究極に脱力したほうが勝てるんですって。力が入ってると、ほんの一瞬でも「うっ」と固まる瞬間ができてしまって、動きに遅れが出ます。「うっ」はないほうがいいんですよ。あったら切られる。 でもね、考えてみてください、相手が持ってるのは真剣ですよ。真剣で斬られようとするときに脱力するってどういうこと(笑)? 次の瞬間には死が待っているのに脱力って、できるのでしょうか。 そこを剣豪たちは追求したんですね。「力を抜く」ってそういうことなんです。

──: 斬られる直前の脱力‥‥それが、自由を呼んでくる強さなんですね。
稲垣: 成功したら自由だけど失敗したら死んじゃう(笑)。いやもう武士道ってやっぱりいまの私たちには考えられないような、すごい緊張と矛盾と死を孕んだとんでもない世界だったんだと思うわけです。 脱力は死闘です。一生かかって追求しても足りません。とうていできないことだけど、そっち方向に行くことが正しいってことだけはわかります。
──: 道は長いですね。
稲垣: 死ぬまでにやりきれないですよね。
──: 時間が足りないです。すばらしい曲もたくさんあるし。
稲垣: そうそう、私なんてやりたい曲の楽譜ばかり積み上がってますよ。
──: 弾いてはじめて「ああ、この曲はこんなにすばらしいんだ」とわかったりします。
稲垣: うん、やっぱり演奏しないとわからないことって、絶対ありますよね。楽器をはじめると、音楽の聴き方も変わります。自分がいま取り組んでいる曲についてはいろんな人の演奏を聴くんですが、それがほんとうに楽しいんです。ピアノをやる前は、どんなすごい演奏を聴いても「あ、こんなに速く弾いてる」「上手!」とか、そんなことしかわからなかったのに、いまは、「ここでこんなふうに音の色をガラッと切り替えてるんだ!」とか「ここ、 1/100 秒ぐらい遅くしてる!」とか、その発想とテクニックのすごさがどんどんわかってくる。それはもう、自分がやってはじめてわかることですね。音楽の演奏に対する解像度があがってくる感じ。 もちろんご自身で演奏しない音楽ファンの方も大勢いらっしゃると思います。でも楽器をやっている人は、もう絶対、より解像度高く楽しめているのではないでしょうか。
──: 自分なりの解像度で聴くので、ダイレクトになりますね。
稲垣: おそらく耳だけじゃなくて、自分の体で聴いてるのかもしれないですね。体の動かし方と音は連動するので、楽器やってる人は動きで聴く。だから感じ方もちがうと思います。
──: 絵でも書道でも、やってるみなさんはストロークが見えるとおっしゃいますね。
稲垣: そうそう、私、書も習ってるんですよ。書も、字を見て「こうやって書いてるんだな」とか、筆のスピードがわかったりします。それがわかってくると、見るだけですごく楽しくて、名のある人の字じゃなくても、書が飾ってあるとじーっと見てしまいます。その人の動きを想像すると、その人柄まで想像できる気がしてくるんですよね。

──: 稲垣さん、ピアノもヨガも書も‥‥これからの30年、40年でやること多すぎですね。 いまのところ、すべての活動の目標はなんでしょう? やっぱり脱力でしょうか。
稲垣: そうですね。何をやっても結局行き当たるところは、狭い「自分」ってものをどう超えていけるかってことです。だから、やることはなんだっていいんだという気もします。究極、何もやらなくたっていいのかもしれない。 「これからの目標は」ってほんとうによく聞かれる質問なんですが、私は、やりたいことはいま全部やっているので、その意味での目標っていうのはないですね。この年になって「やりたいことは◯◯」と言うのって、ちょっとどうなのかなと思うようになりました。もういつまで生きているかわからないので。
──: もういまやれよ、ってことですね。
稲垣: そう思います。いまできることは全部やっとかないとね。
──: 谷川俊太郎さんや横尾忠則さんの最近の作品を拝見すると、まさに自我を乗り越えることをなさっていて、それがすごく楽しそうに見えます。
稲垣: うん、うん。そこまで行き着ける人はもうほんとうに達人ですね。でもそこまで行き着くには死闘があったんだろうなとも思います。だから結局、みんな死闘を繰り広げるしかないんじゃないかと思うし、それこそが人生の楽しさなんじゃないかと思えるようになれば最高ですよね。そうなったとき、どこかにたどり着けるかどうかはもうどうでも良くなる気がするし、もしかするとそれを「自我を乗り越えた」というのではないでしょうか。
──: 今日お会いして、稲垣さんは頭だけで「こうだ」と考えて行動なさっているのではないということがよくわかりました。行動から見えてきたことを分析したり表現したうえで、また決断し、次の行動に出ている。
稲垣: いやいやそんな偉そうなもんじゃないんですけど、人生にいろんなピンチが訪れて、たまたま思い切った選択をあれこれしなきゃいけなくなって、でもその結果、案外おもしろいことがたくさん起きただけなんです。 でも改めて考えると、そんな思い切った決断があれこれできたのは、もう若くないからだと思います。若いときって、決断を誤ると残りの人生にダメージが出ますよね。「影響が何十年もあるだろうな」と思うと、決断は鈍ります。でもいまは先が見えてるんで、失敗したところで傷は浅いと思えばかなりのことができる。
──: いつもまったく「口だけ」じゃないので、納得がいきます。
稲垣: そう言っていただけるとうれしいです(笑)。でもほんとうにそうなんですよ。ものごとはやってみないとわかんない。で、案外やってみたらなんとかなる。それがおもしろい。やらずに不満と怒りを溜め込んでいるのが一番もったいないです。
──: 「前例がこうだから」「誰もやってないから」なんて尻込みせずに、私も行動するうちに見えてきたことを自分できちんと判断していきたいです。稲垣さんが最近あたらしくはじめられたことってありますか?
稲垣: あ、いちばんあたらしい本は、翻訳本なんですよ。
──: 翻訳?! 今度は翻訳に!
稲垣: 英語もできないのに初の翻訳に挑戦しまして、ほんとによくやったなと。『ピアノが弾けるようになる本』というタイトルです。
──: わぁ、ピアノが弾けるようになるんでしょうか。
稲垣: なると思います。私が好きなイギリス人のピアニストが書いた本なんです。 私はそのピアニストのことがほんとに好きで、あるときラジオで彼のことを話す機会をいただいたとき、せっかくの機会だからもうちょっとちゃんと彼のことを知らなきゃいけないと思って、英語の著作を取り寄せて読んだんです。でも何しろ英語ができないから一番薄くて読みやすそうな本にして。それが『How to Play the Piano』というタイトルの本でした。で、これがほんとうに薄くて英語もわかりやすくて、でも中身はめちゃくちゃ濃いあまりにもいい本だった。で、「これ、誰か翻訳して日本でも出版してほしい!」と出版社の人に相談したら「稲垣さんがやったらいいんじゃないですか」と言われ、「えぇっ」と思いましたが、やってみたんです。
──: では、下訳はどなたかにお願いしたのですか?
稲垣: 下訳はGoogle先生にやっていただきました。
──: えぇぇぇぇ?!?!?!
稲垣: Googleの訳はもちろんそのままは使えない直訳なんですけれども、だいたいの意味はわかります。英語のページの写真を撮るとすぐビャーッと日本語になるんですよ、下訳としてはほんとうにすばらしく、お世話になりました。
──: 翻訳アプリではなく、Googleでできるんですね。
稲垣: 翻訳アプリっていうのを知らなかったので‥‥(笑)。でもそこまでは良かったんですけど、一番難しかったのはそこからで、まずそもそも「翻訳とは何か」ってことがわかっていない自分に気づき。例えばどの程度「意訳」ってものが許されるのかすらわからない。なので柴田元幸さんの講義本とか、村上春樹さんとの翻訳をテーマにした対談本とかを改めて読んだり、ほかにもプロの方の翻訳に関する本を買ったり借りたりして読んでいくところからスタートしました。大変だった‥‥ていうか「そのくらい調べてから翻訳やるって言えよ」と自分で思いましたよ(笑)。でも、やりはじめてから「意外と自分は基本的なところすらわかってなかったんだ」ということに気づいたんだから、しょうがないんですけれどもね。
──: またもや「行動から」ですね。その翻訳の本、たのしみにしています。今日はお会いできてほんとうにうれしかったです。ありがとうございました。
(先週のクイズの選択肢は A中学時代の英語の先生/B Webで公募/C Google翻訳/D行きつけのバーのマスターで、正解はCでした。 稲垣えみ子さんの実話クイズ、これでおしまいです。ありがとうございました)
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 | 稲垣えみ子さん、初の翻訳本。 |
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稲垣えみ子さんがはじめて翻訳に挑戦した『ピアノが弾けるようになる本』が2025年7月3日に発売されました。稲垣さんによれば「ほんとうに弾けるようになると思います」とのこと。著者のローズさんは大人になってから独学でピアノを学び直した、異色のピアニスト。1日2小節ずつ、6週間。気になる方、ぜひ。
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 | 今週の一枚 やぁ、カワイコちゃん。
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 サムさん |
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 | 最近のほぼ日から 糸井重里が毎日書いてます。
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無責任スタイルのオススメふたつ。
糸井重里 大ヒットしている映画『国宝』の李相日監督と対談した。「ほぼ日」で掲載になるのは、たぶん9月になるらしい。90分間フルで話せたのだが、いやぁおもしろかったなぁ。 で、その内容についてここでは書かないのだけれど、その場では李監督の前作と前々作の話題が出た。『国宝』と同じ吉田修一原作の『悪人』と『怒り』だ。ぼくは『フラガール』のあと李監督と対談していたが、『悪人』『怒り』の2作品を観ていなかったので、この『国宝』をきっかけに続けて観たのだった。で、ここで言いたいのは、とてもシンプルなことで、『国宝』を観ておもしろかった人は、この『悪人』と『怒り』を観るといいよ、ということ。いや、観ている人も多いのはわかっているのだけれど、この2作品を観てなかった人が、いまこれを観たら、『国宝』がさらにおもしろくなると思ったのだ。あんまり映画に詳しくないぼくが言ってることなので、「そうかなぁ?」ぐらいに疑いつつ観てもかまわない。
もうひとつ、「ほんとかよ?」と思われそうなことを書く。 『イシューからはじめよ』『シン・ニホン』の著者である安宅和人さんが、新しい本を出した。『「風の谷」という希望』というタイトルで、発売されたばかりだ。なんと984ページ、重量も1キロほどある本だ。価格も5,500円と安いわけじゃない。ぼくの手元には寄贈本と予約で買った一冊と、二冊ある。問題は、ぼくがまだ読み始めていないということだけだ。 読まないままでも、わかっているのは、安宅さんがこの本を書いていたらしいと知っていたこと、本のタイトルにあるような「風の谷」に何度もじぶんでクルマを運転して往復していたこと、そして帯にある「都市集中」は人類の必然なのか? という「テーマらしきことば」ぐらいだった。 でも、これをぼくは必ず読むはずだし、おそらく、この本を読んだ人と話をすることになる。読んでないのに、そういう確信があるのだ。 あの大阪・関西万博の年に、この本が出たのもなにかある。みんなも、ちょっと頭の隅にでも置いておいてください。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。 いろんな人が、さまざまなコースから、同じ山に登っている?
────2025年8月1日の「ほぼ日」より |
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 | 糸井重里の ひとことあとがき |
ともだち同士で話してるときには、また読んでない本だとか、見てない映画だとか、ふつうに「おもしろそう」とか話しますよね。これ、もっと大勢の人が読んでると思うと、なかなかやりにくいんです。でも、読みかけの本とか、見ようと思ってる映画だとか、気軽に教え合ったらおもしろいですよね。それが、いま「ほぼ日」でやってる「 イマコレキニ」って企画だと思うんです。「イマ、コレがキニなってるんだ」というものを、みんながどんどんあげていくんです。ぼくは、これの大ファンです。送り手と受け手が「いっしょにハズレても気にしない」という姿勢もいいじゃないですか。 |
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糸井重里のトップページの文章は毎日更新しています。 今日の「ほぼ日」もぜひごらんください。 |
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 | おすすめのコンテンツを紹介します。 |
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いまのほぼ日、どうなってる? 読み逃したら、もったいない。
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 | 自分に向けられているように。 テレビや映画でおなじみの俳優さんに「舞台の顔があることを知ってますか?」と教えてくれるこのシリーズ、今回のゲストは安藤玉恵さんです。インタビュアーは演劇ライターの中川實穗さん。毎回おもしろいのですが、今回も演劇愛があふれていてたまらないです。でもじつは私(菅野)はあまり演劇に親しんでいません。よく考えたら3年くらい観てないかも! そんな私ですが、連載で安藤さんの「いっぱい観客がいるのに私にたいしてやってくれている感がある」という言葉に雷を打たれました。いやぁ~ほんとにそうなんです。それが音楽でも本でも絵でも、ものごとをすごい勢いで吸収しているときって、まるで自分に向けて表現してくれているように感じます。演劇でそんな体験ができたら、生だからすごいだろうなぁ。 |
|  | 思い出をおぼえてくれるアプリ。 ほぼ日手帳アプリが9月にはじまります。私は毎日「ほぼ日5年手帳」に日記とアイデアメモをつけていますが、記憶を呼び起こすのがめんどうで、スケジュールの丸写しになることもしばしば。でもこのアプリがあれば! 私のすてきな行動を記録してくれるし、移動中にスマホを取り出してアイデア出しをするのにも役立ちそう。ほんとうに日々いろんなことを忘れてしまうんですが、じつは人は記憶の生きもので、思い出こそが人生を形成するんですね。もっと記憶を大事にしなくてはいけない。ここで私から大事なことを申し上げますと、このアプリは無料で使えます。オプションは有料ですが、きほんは無料。私も無料でやるつもりです。早期ダウンロードと登録で「ほぼ日オンラインストア」の500円分割引クーポンがもらえます。
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 | ほぼ日通信WEEKLYだけの特典です。
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 | 乗組員おすすめグッズ
ほぼ日スタッフが本気で使いこんでいる商品をプレゼント。 |
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推薦人: ふじもり
「これ、普通のカレーにひと振りしたら、スパイスカレーのようなカレーになるのよ」と紹介を受けたのがはじまりです。疑い深い私は、そんな都合のいいものがあるのかと思いながらも、とりあえず買って棚に置いたままでした。でも、スパイスカレーをスパイスから作る夫が「これはいいかもしれない」と思ったらしく、ある日普通のカレーにひと振りして食卓に出してくれました。食べてみたら「確かにいい」。クミンのバランスがいい。調合のバランスがいい。ピンクペッパーが見た目をよくするいい仕事をしていていい。辛さも控え目だから子どもにもいい。それ以降、この粉への信頼度がぐっと上がり、味変したくなるあらゆるものに振りかけてみました。唐揚げ、そうめんの汁、ピザ、ポテトサラダ、ポテトチップス、炒めもの、キュウリの浅漬けなど。おすすめはポテトサラダ、ポテトチップス、唐揚げ。かけてから少し時間を置くと味がなじみやすくなります。あと、「先日はありがとうございました」とちょっとしたお礼を伝えるときにこの袋を添えると、たいていの方が(商品名を見て)微笑んでくれます。
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 | カレーの恩返しを プレゼントします。 |
今週のプレゼントは「カレーの恩返し」です。夏休みスペシャルで、抽選で50名さまにお届けします。 プレゼント申込〆切:2025年8月11日(月)23:59※ボタンをクリックすると株式会社ほぼ日で作成したgoogleフォームにジャンプします。当選された方にはほぼ日からメールでご連絡します。当選者の発表、落選のご連絡はいたしません。 ※当選のお知らせメールでお送りするフォームにプレゼントのお届け先をご登録ください。お届け先は日本国内のみとなります。なお、お届け先のご登録には期限があります。期限を過ぎると当選は無効となりますので、当選メールの読み落としにどうぞご注意ください。 |
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 | 今週のおたより |
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みなさま、今週もメールをありがとうございます。
稲垣さんがピアノに夢中になる理由がよくわかりました。「ピアノは脳が弾く」とは考えたこともなかったです。練習時間と比例せず、なかなか上達しなくても継続されるものがあるっていいですね。私も習いごとを模索しているところです。全国各地でのYAMAHAでのトーク&イベントをやっていたとはつゆ知らず、行きたかったです! (やるっきゃない)
 稲垣さんの連弾の話、おもしろすぎました。というのは、かつて幼稚園児の娘と連弾したときとそっくりだったから。ほんとうにほんとうに大変でした。でも、失敗続きの中に、うまくいくときがちょこっとだけあるんです。その思い出だけでも、ピアノをやっていてよかったと思うくらいです。 (さより)
 うちにある誰も弾かなくなったピアノ、弾いてみようかな。40年ぶりに。 (k)
 稲垣えみ子さんの書かれた本を読みました。思いを持って仕事をして来られた方なんだなと思いました。私は、グダグダ言うわりに自分の思いというのがあまりない気がします。まずほぼ日手帳に、今日思ったことを書いていってみようと思いました。WEEKLYを読むだけでも刺激になりますが、いままでにも、出られた方の本を読んでおもしろかったことがありました。すてきな出会いをありがとうございます。 (n)
 私は稲垣さんと同い年なので「どんどん衰えていく」が実感としてわかる部分が多いです。筋肉が硬くなって足の動きも悪くなってくるので、蹴つまずいて膝を強打したり肩を痛めたりするようになり、月に2回はストレッチに来ています。そこそこのお金がかかりますが、必要経費だと思うことにしています。自然にまかせれば硬くなる一方なので。歳を重ねると何かと忙しいですね。 (h)
 今回の実話クイズのお話の中で、ばしん! と音が聴こえそうなくらいショックだった言葉、それは、「ピアノは脳が弾く」。そうだったのかあ。そして、もうひとつ「ピアノに終わりはない」。これに極まった、という気がしています。 (福笑い)
 オムニバス映画を観ているかのような高揚感。聴講生として潜入した特別講義で展開されるセッションに痺れる恍惚感。週一で得られるこの体感が習慣化してしまっていた贅沢な時間、休刊日が設けられたことにより、「その時間どうするのか」という新たな課題となって届けられた第238号でした。問い続けること信じること余白を残すことをほぼ日weeklyから学び、意識しています。私にとって、ほぼ日weeklyは、長年通う美容室、歯科医院と同等に欠かせない存在です。 (チコベエ)
ありがとうございます。ちょっとボリュームアップしすぎ感があるのですが、これからも週一の欠かせない存在になれるよう、精進してまいります。
 WEEKLY(スガノさん、ほぼ日さん)にはとっても借りがあると思っています。こんなにためになるお話を読ませていただいてありがたいです。ちょっと生活に対する姿勢も良きに変わった気がしていますし‥‥(自分比)ウイ! 私も週末、鬼練してからレッスンに行きます。わかります! ほんとうに生活の時間を削って何の成果もありませんがうまくなりたいです。ウイウイ。 (ほ)
何の成果もないけれども、やってよかったですよね。私もうまくなりたいです。
 いまのいままで「糸井重里のひとことあとがき」を「糸井重里のひとことあがき」、ここはもっとこう言いたかったんだよと足掻くコーナーなのだと思っていました。なんだかすみません。 (くしまき)
あがきもすてきです。「足掻く」って書くんですね。なんとはじめて知りました!
 毎週、毎週、読んでいるのに、毎月、毎月、最終週の休刊を忘れます。「あれぇ、今週は配信遅いなぁ‥‥」からの、トホホ‥‥です。今日は文庫本も忘れたー。菅野さん来週待ってます。 (こうめライブラリー)
 今週はほぼ日通信WEEKLYはお休みとこのとですが、たまには読者からお便りが届いてもよいのかな? と思いメールしました。もう暑くて暑くて、忙しくて暑い以外に言葉が出てこない昼休みです。来週のほぼ日通信WEEKLY楽しみにしていま~す。 (タイ ライ サム)
 来週お休みかぁ、と、メールを開く前から考えてました。来週はほぼ日の本体に行ってみます。 (ミキチェンコ)
みなさま。じつは来週も、夏休みの休刊なんです。8月は2通しかWEEKLYを発行できず申しわけないです。来週は実家で羽根を休めてきます。
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稲垣えみ子さんの実話クイズインタビューが終わりました。タナカカツキさんにつづいてもりだくさんの内容でしたが、みなさまから毎回多くの感想をいただき、たいへん励みになりました。毎週お届けしていくメールマガジンというものが、いったいなにをすればよいのか模索しているうちに、やっぱり「ほぼ日」に似てきてしまったかもしれない、と自分では感じています。 稲垣さんの話にあった「脱力」は、何か対象があってのことなのだろうと思います。それが対戦相手なのか道具なのか、場合によってさまざまです。一瞬を逃さないようにアイドリングしておきながら、あらゆる動きができるように身体をやわらかくしておく。このWEEKLYもつねに脱力をめざし、みなさまからご意見をいただきながら、いろんな「突き」を瞬時にくり出していきたいと思います。 だいたい、私は幼い頃からアドリブしかできないタイプでした。アドリブは無からやってきます。無の下の宇宙はどろどろしたカオスであればあるほど力がある。先週は「月の最終週の休み」だったのに、来週は「夏休み」をいただきます。またもや休刊で申しわけないのですが、実家のある京都で両親と友に会い、自分のカオスをもっとどろどろにして戻ってまいります。 2週あとのWEEKLYはエッセイ「あいすもの」の号。「あいすもの」の企画を考えついたときからずっと依頼したかった方に「よし、200号超えたし」とお願いしました。ご期待ください。 冒頭の写真は、月曜日に横尾忠則さんのアトリエにおじゃました際にいただいた、あずきアイスです。みなさま、暑さに気をつけて、よいお盆をおすごしください。(ほぼ日 菅野綾子)
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