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2022年9月14日 第107号
ほぼ日通信WEEKLY第107号をお届けします。浅生鴨さんのインタビュー、最終回です。
ここだけのお話
ほぼ日通信WEEKLYだけの読みものです。
~真実のクイズにチャレンジ!
浅生鴨さんの

回答編
ゲストにうかがった事実をもとにクイズを出題する「実話クイズ」のコーナーです。最後の問題、鴨さんの失敗とは?



浅生鴨(あそう かも)
1971年神戸市生まれ。作家、広告プランナー、テレビ番組制作者。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇などさまざまな分野で活躍後、NHKに入局。ディレクターとして数々の番組を制作、「NHK_PR1号」として広報ツイートを担当。2014年にNHKを退局し、作家として本格活動。おもな著書に『中の人などいない』『猫たちの色メガネ』『伴走者』『どこでもない場所』『アグニオン』『だから僕は、ググらない。』『雑文御免』『うっかり失敬』『すべては一度きり』『ねこかもいぬかも』など多数。 noteで『浅生鴨の短編三〇〇』を連載中。
所属・運営する会社「ネコノス」出版部門の最新刊は写真家の幡野広志さんの『ラブレター』。



──:

最後のクイズとなった「鴨さんの失敗」とは、いったいなんだったのでしょう。

浅生:
「ああ、失敗した」と唯一思ったのは、舞台監督の仕事をしていたときの寝坊です。演劇の舞台でした。本番の前、最後の仕込みの日に寝坊しました。朝8時30分に会場入りだったのですが、その前日、ぼくは明け方までずっと照明の図面を引いていて、そのまま寝ちゃって、起きたら13時とかでした。

──:
瞬間、「サーッ」と青くなりますね。


浅生:
きっと「サーッ」とはなってたんでしょうけど、「サーッ」となっていてもしょうがない。こうなるともう、2択なんですよ。
1)このままバックレる。
2)がんばって行く。
このどちらかです。

──:
「バックレる」も、選択肢なんですね(笑)。


浅生:
はい。もしバックレるとしたら「家が知られてるから引っ越さなきゃ」なども考えあわせなくてはなりません。「照明の人とは次の舞台も一緒だ。これはバックレきれないな」と思い、このときのぼくは「がんばって行く」を選びました。バックレきれていたら、バックレていたかもしれません。
で、行くことになって、すぐにタクシーに乗りました。運転手さんに三鷹にある劇場の名を告げました。まだケータイがなかった時代です。運転手さんは「はい」と応え、車はバーッと走りだしました。そこからぼくは、どう謝ろうとか、いろいろ考えました。

──:
8時30分入りで13時。しかも指示を出す監督の不在ですからね。


浅生:
どうしようどうしよう、と考えていたら、なんと、その運転手さんが間違えて別の劇場に行っちゃったんです。ぼくはボーッとしてて気づかなかった。運転手さんが「着いたよ」と言うのであわててお金を払って飛び降りたら、違う場所。乗ってたタクシーはすぐにいなくなりました。
次のタクシーが来ない。そういうときに限って来ない。「ヤバい、どうしよう」と焦って焦って、なんとか次のタクシーが来るのを待って、正しい劇場に行きました。
現場に着いて「おはようございます」と言って入りました。そこにいた人たちは座ったまま待機していました。舞台監督がいないので、何をどうしていいか、みんなわからないんです。気の利く照明さんとかが「だいたいこういう感じじゃない?」とセッティングをある程度やってくれていましたが、ほかは全員、ものすごい怖い顔してこっちを睨んでいました。

──:
怖いです。




浅生:
そのなかにね、小屋づきの、音響とかの‥‥

──:
わかります、厳しいベテランさん、いらっしゃいますよね。


浅生:
その人がすっごい怖いんです。

──:
ひぃぃぃぃ、怖いでしょうね。


浅生:
すっごい、怖いんです。

──:
うぇぇぇぇ。

浅生:
いま何時だと思ってんの?」みたいなことを言うんです。

──:
当たり前ですね、でも怖いです。


浅生:
ぼくは「に、2時ですね」と答えました。そうすると当然、「あのさ、俺たちさ、8時半から入って待ってんだけど」と言われるじゃないですか。

──:
ですよね。それでどうしましたか。


浅生:
待ってんだけど、と言われてもどうしようもない。「すみません。寝坊しました。じゃ、やりましょう!」と言いました。「時間ないからね!」なんつって(笑)。

──:
時間がないのは自分のせいだけど(笑)、切り替えは大事ですね。朝まで照明のプランを考えていたからとか、タクシーが間違えちゃって、とかは‥‥。


浅生:
言い訳から入っちゃダメなんです。いちばんの解決法はやっぱり、最初に謝ること。言い訳する時間がもったいない。べつに怒られてもいい、でも「怒るのも後にしてくれ」と思います。とにかくまず謝って、そこからは全面的にリカバータイム、現状復帰です。

──:
いろいろやってるとさらに遅れますからね。どの口が言うって(笑)自分で思いますけれども、前に進むしかない。


浅生:
「ここから時間短いけども、おまえら集中だ!」「いまから精度高めようぜ!」と、ガーッとやって、「終わってから好きに怒ってくれ!」

──:
時間は逆戻りしませんし、先のことを考えるしかない。‥‥だからか、逆に何があっても、私は鴨さんの怒った姿を見たことがないです。


浅生:
ぼくはスタッフがミスっても怒りません。怒るよりリカバーが大事だから。若いスタッフであればあるほど、本人は「ミスしたー!」と思ってるにちがいない。それですでに自然の罰が与えられてるから、いいんです。

──:
自然罰が。


浅生:
「落ち込むのは後にして、まずリカバーを頼む」というだけです。落ち込むなら終わってから落ち込んでほしいです。

──:
鴨さんは‥‥‥‥何をいちばん大事にしていますか?


浅生:
自由です。




──:
自由にはいろいろありますが、どんな自由でしょう。


浅生:
「誰かが何かをやりたいと思ったとき、それがかんたんにできる」という状態です。うまくいくかどうかは別にしてね。
「こういうことやりたいな」と思ったとき、いろんな理由があってできないってこと、たくさんあります。例えば50歳の人が病気で手術を受けて回復し「医学すげぇ。俺も医者になって人を助けたい!」と思ったら、医者になるためのアクセスがかんたんに用意されている状態。そんなふうに、たとえ何歳になっても人が「やりたい」と思ったときに、いくつか扉があってほしいのです。
ぼくはここまで、いろんな職を転々としてきました。そこで出会った人たちは、わりとひとつのところにとどまって、少しずつ不満を言いながら、ずっと同じことをやっていたりします。違うことができないのは、たぶんハードルが高いからです。「会社辞めて医学部へ行く」なんて、おおごとじゃないですか。でも、そんなことがもっとかんたんにできるようになったら、いろんな人がいろんなことをやりだすだろうと思います。花屋を開きたければ「花屋さんだったら、これとこれとこれでできるよ」という扉がある。ぼくがめざすのはそういう自由です。

──:
「やりたいこと」に向かって、とにかくかんたんに踏み出せる世界。

浅生:
そう、それは職に限らず。「こういうのが食べたいな」と思ったら食べられる、「これを勉強したい」と思ったら学べる。選択肢がたくさんあって、そのハードルが低ければ、みんなたのしいんじゃないかな。もちろん難しい道もありますよ、プロ野球選手になりたい、とかね。でも「野球だったら一応、こういうルートがありますよ」という道が用意されていたほうがいいと思います。もしかしたらまさかの60代新人スラッガーが初打席で引退ってこともあるかも。

──:
初打席でぎっくり腰、とか。


浅生:
本人がやりたかったんなら、やれたほうがいい。自由って結局、選択肢が多いことなんじゃないかと思います。
みんな我慢せずに、もっとわがままを言えばいいんです。口をつぐんだ状態よりは、全員が好き放題言ったうえで調整したほうが、テンションが高いところでバランスが取れます。いまの時代、わりと低いとこでバランスが取られているんじゃないでしょうか。

──:
自分ばかりわがまま言ったらダメだ、とか。たしかに自分を抑圧している気もします。


浅生:
「自分もわがまま言うし、あいつも言う」という状態のほうがいいでしょう。「そのわがままとあのわがままを両立させるにはどうしたらいい?」というほうが、全員が黙ったまま調整されるよりは明るい世の中になると思います。

──:
わがままを言うのも「やりたいことがある」という力ですもんね。
‥‥鴨さん、私のわがままで、予想外に長いインタビューとなりました。とてもたのしかったです。これからも、ほぼ日通信WEEKLYを読み続けていただけるようがんばります。ありがとうございました。


浅生:
こちらこそ、ありがとうございました。




(先週の出題は「A
寝坊して遅刻する/B思い出の品を紛失する/C猫の名を間違える/Dウケを狙ってすべる」で、正解はAでした。
浅生鴨さんの実話クイズ、おしまいです。ありがとうございました


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今週の一枚
やぁ、カワイコちゃん。


カークさん、ポンさん、モジャさん

ビッグなくろねこトリオさん。見上げる瞳の雰囲気も、それぞれがユニークで。

カークさんのドコノコブック
ポンさんのドコノコブック
モジャさんのドコノコブック

最近の「今日のダーリン」をご紹介
糸井重里が書くほぼ日目次ページのエッセイです。
さぁて。ぼんやりしたことを書くぞー。いつも、そうだとも言えるんだけどさ。

『まちぼうけ』っていう歌が、ぼくは好きでね。…いつもの畑仕事をしていたお百姓さんがいた。そこにうさぎがとんできて、木の切り株にぶつかった。思わぬ狩りができたわけで、たぶんおいしく食べた。こんなにらくな仕事はないと思って、お百姓さんは野良仕事をやめてしまって、毎日毎日、ずうっと切り株を見ていた。でも、そんなに都合のいいことは二度となくて、うさぎはとんでこないし、畑は荒れ放題になったとさ。
という内容なんだけど、あらためて歌詞をたしかめると、ほんとに見事なんだよ、あらま、作詞が北原白秋だった。歌のコンセプトは、中国の『韓非子』のなかにあって、「守株待兎(しゅしゅたいと)」っていうらしいね。唱歌としてつくった白秋先生の腕がいいものだから、子どもが歌っていても、この主人公の行いが「ちょっとあほらしい」ことだと理解することだろう。ばかだなぁ、そんなことがあるわけないのに、とね。ぼくだって思ったよ、子どものころに歌いながらも。

そして、なんだか妙にこの歌が好きで、なにかというと、思い出したりもしていたんだ。けどね、最近になって、「まてよ?!」と。わしらは、このお百姓さんを笑っているけれど、うさぎと切り株のような単純な絵柄を、もうちょっと応用問題風にしてみたら、おいおい、あちこちで、いやいや、じぶん自身も、よくやってることじゃないのだろうか、とね。
なにかの偶然で「うまくいったこと(切り株)」を、じっと見つめたり、掃除したり、増やしたり、そんなことばかり、よくやってるじゃないか? どこかにうさぎの群れはいないかと双眼鏡で覗いたり、うさぎの好きそうな音楽を流したりはしてみても、やってることは切り株の見張りみたいなことばかりだ。

いままで、この歌の主人公は他人だと思ってたけど、これは、ぼくやきみだったんじゃないかと…ね。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
おそらく、切り株のほうは趣味にしてればいいんだろうね。

──2022年9月9日の「今日のダーリン」より
糸井重里の
ひとことあとがき
この「まちぼうけ」ねー、ほんとに急に気がついたんだ。「ありゃ、みんな笑ってるけど、あんたも切り株の前に座ってるだけじゃないの」って。で、思えば、もちろんのようにじぶんもだよ! けっこう本気でびっくりしたよ。それでもなんとかなってるんだとしたら、まぁ、幸運たよね、と。ある意味、運がいいんだよな、切り株の前で座り込んでる人って。
(糸井重里)

今日の「今日のダーリン」もぜひごらんください。
※糸井重里の「今日のダーリン」は、ほぼ日刊イトイ新聞で毎日更新しています。
いまのほぼ日
おすすめのコンテンツを紹介します。
いまのほぼ日、どうなってる?
読みのがしたら、もったいない。
ジミー大西さんの画業。
「ほぼべりチューブ」チームのひなが、タレントで画家のジミー大西さんのアトリエにおじゃましました。ジミーさんとひなはふだんから親しい間柄。動画では、ほぼありのままのジミーさんの制作活動を垣間見ることができます。現在、画業30周年記念の作品展を開催中。「朝いつも何をしてるんですか?」という質問にジミーさんが「もう1回寝る」と即答した瞬間、私(菅野)は笑いくずれました。
ブラムリーを探検してきます。
ブラムリーは、りんごです。生で食べるとかなりすっぱい。でも熱を加えると、すぐにとろけておいしくなります。ジャムやパイはもちろん、天ぷらもいいし豚肉との相性もいい。ブラムリーのおいしさに開眼した私たちは、その魅力を追いかけ、探検することにしました。TOBICHI東京やほぼ日ストアで販売もします。このメルマガが配信されるその日には、探検隊は盛岡の果樹園にいると思います。テキスト中継。
ほぼ日のページへ

見逃せないよ
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乗組員おすすめグッズ
ほぼ日スタッフが本気で使いこんでいる商品をプレゼント。


いちばん好きなジャム。

推薦人:みやの

ほぼ日ジャムシリーズの中で、いちばん好きなジャムです。その年のあんずによって味が違うので、届いたらまず「今年はどんな味だろう?」と、ジャムそのままの味をチェックします。
トーストやヨーグルト、クリームチーズなど、どんなものに合わせてもおいしいですが、ここ最近のお気に入りは、あんトーストとあんずジャムの組み合わせです。あんずの甘酸っぱさとあんこの組み合わせが絶妙で、ジャムとあんこをちょっとずつつけるだけでも、いつものトーストがランクアップします。フルーツのおいしさがぎゅっとつまっている味で、ほんとうにおいしい。これからもいろんなものにつけて、お気に入りを探します。

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今週のプレゼントはおらがジャムより(あんず)です。抽選で20名さまにお送りします。

プレゼント申込〆切:2022年9月19日(月)23:59

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※ボタンをクリックすると株式会社ほぼ日で作成したgoogleフォームにジャンプします。当選された方にはほぼ日からメールでご連絡します。当選者の発表、落選のご連絡はいたしません。
※当選のお知らせメールでお送りするフォームにプレゼントのお届け先をご登録ください。お届け先は日本国内のみとなります。なお、お届け先のご登録には期限があります。期限を過ぎると当選は無効となりますので、当選メールの読み落としにどうぞご注意ください。
今週のおたより
浅生鴨さんの「実話クイズ」が最終回。みなさま、今週もメールをいただきありがとうございます。


鴨さん、これまで腕組みしていたからか、気づきませんでしたが、お召しのTシャツ、めちゃくちゃかわいいですね! エビフライを! 小脇に抱えるネコさん‥‥!! いったいどちらでお求めになったんでしょうか?
(まつ子)



鴨さんのクイズ‥‥はずれました。耳栓かぁ‥‥。想像の範囲を超えてました。「150年後の国宝」のお話、私も好きです。土井さんや山中さんが無言でメモをとってるところもはまってます。ということで、また。耳栓ときたかぁ‥‥。
(Takashi)



鴨さん、ドライバーを構えた姿がサマになっていますね。怪しくてよいです!  ハードボイルド。
(か)



鴨さんの「失敗は気の持ちよう」なるほどな~と思いました。確かにどれも取り返しのつかないことではありませんよね。今週の選択肢の中で私がいちばん「ガーン‼︎」と青ざめるのは、社会人としては遅刻かもしれませんが、個人的には「思い出の品をなくしてしまう」です。実際にいままでの人生でいくつかなくしてしまっていて、ふとしたときに思い出すと心が痛くなります。ただ、鴨さん的にはねこ社員の名前かな、と思い、Cにしました。
(はればれ)

あのたのしい鴨さんと今週でお別れなんて‥‥! さみしいです。私は思い出であり高価でもある品、を引っ越しでなくしました。くれた人(母)にはまだその事実を告げていません。


伊丹十三さんのweeks手帳、はじめて見ました。とてもオシャレで使いやすそう。私も今年は、weeks手帳デビューしそうな予感がします。
(ぴの)


ここ数年は週間手帳「weeks」を使っています。あとは、デイフリーのカズンをノートにしています。デイフリーは、月間カレンダーはついているものの、ページに日付はありません。時系列にメモしたいけれども日付で区切りたくない、でもスケジュールは立てたい、という、プロジェクトごとの「仕事ノート」におすすめです。


今日のダーリンの「誕生日」を読んで感じたこと。『「ぼく自身」の存在だって、じぶんのものじゃないと思うし。』最近、自分も近いことを考えていました。いま、乳がんになり療養中です。ひとりで寝ていると、いろいろ考える機会が増えました。
ひとつ、知ったことは、病気になるかならないかは、自分で選べないということです。毎年の検査をして「大丈夫です。異常なし」の結果から3ヶ月後、受けるのはずなかった別の検査でたまたま見つけてもらえました。病気も命日に通ずることと感じました。
私自身の中の自分のものってなんだろう。「自分で選べる」ことだと思いました。自分で選べることは、ちゃんと選ぼう。
(s)



ブイヨンちゃんがなくなった頃かな。今日のダーリンで「命日はみんなのものになる、その日はみんなが偲ぶから」というようなことを糸井さんが書いていて、あぁ、そうだなぁ。と思っていました。言われてみれば誕生日もみんなのもの、ですね。
(r)



配信をたのしみにしています。「誕生日だけでなく、クリスマスやハロウィン、お正月もお盆も、たのしいことができるきっかけでありながら、やっかいでもあります」と菅野さんがハッキリ言ってくださって、ビックリ、スッキリ、そしてホッとしました。行事ごとが苦手で、たのしみよりやっかいが勝ってしまいがちな私は、ひそかに後ろめたく思っていましたが、少し心が軽くなりました。
(あゆっこ)


死も病も記念日も、自分のものではない。そもそもこの時代、ここに生まれてきたのも、自分が選んだことではありませんものね。「運命を受け入れること」「自ら切り開くこと」どちらも重要で、この両輪が進む道を決めていきます。


鴨さんのお話を聞くうちにどんどん心が傍に寄っていく、ふしぎな体験をしました。こんな友だちがいたような気がする、のです。ちょっと変わってて、おもしろい。菅野さんが会わせてくださる方々には共通の匂いがあるように思えます。次はどんな人かなあ。たのしみにしています。
(福笑い)


ありがとうございます。これからもいろんな方々に出ていただきたいと思っております。ぜひたのしみになさっていてください。

このメルマガは水曜のお昼前に配信開始するのですが、いまこれを書いているのは火曜の夜です。今日はブラムリー探検隊のテキスト中継で、盛岡にいます。みなさんがこのメルマガを開いてくださる頃には、青りんごのなる果樹園にいます。
私はこれまでテキスト中継(写真を撮って文をつけてWEBにリアルタイムでアップする)を幾度してきたか知れません。かなりの量をやっています。だからどう、ということがないのがいいところです。こうしてテキスト中継をしながら日本全国(ときには海外も)をめぐっていると「だからどうってことはないんだけど」という、街で働く方々に会います。斉吉さんのいう「畑で作物とばかり話をしている」生産者のみなさんもそうです。駅で夕刻にすれちがう、急ぎ足で帰宅するみなさんもそうです。「だからどうってことはない」けれども、ちゃんと前を見て歩いて、きちんとなにかをやって生きている。どこに行ってもそんな人だらけだ! といつも驚きます。街を歩けばまともに生きている人にあたり、襟を正す。そんな夜です。
中継中にすれちがう、まじめに生きるみなさんに、しあわせがたくさんあるといい。でもしあわせって何でもらえるのでしょう? 旅人は、接する人になるべく心配りをすることしかできません。道をゆずるとか、お礼をいうとか、そんな基本的なことです。このメルマガをお受け取りのみなさまにも、今週いいことがありますように。来週水曜はいつもの東京から配信、エッセイ「あいすもの」です。(ほぼ日 菅野綾子)


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