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2021年3月3日 第34号
3月3日、桃の節句です。ほぼ日通信WEEKLY第34号をお届けいたします。今日からあたらしい「実話クイズ」が幕をあけます。パンクロッカーで小説家の町田康さんに登場いただきます。町田さんの実話を聞いてクイズに答える‥‥こんな企画、ほかにないと思います。
ここだけのお話
ほぼ日通信WEEKLYだけのよみものです。
~第2の実話クイズ、開始します
町田康さんの
 vol.1
ゲストの近況をテーマにクイズを出題する「実話クイズ」です。ふたりめのゲストは町田康さんです。

町田 康(まちだ こう)
1962年、大阪生まれ。作家、ミュージシャン。1997年に『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。『きれぎれ』で芥川賞受賞。詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、『権現の踊り子』で川端康成文学賞、『告白』で谷崎潤一郎賞、『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞。著書多数。最近の音楽活動は「汝、我が民に非ズ」で、多くのライブを開催している。
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──:
町田さん、ごぶさたしています。
この数ヶ月間、どんなふうにすごしていらっしゃいましたか。


町田:
じつは夏にバンドのメンバーがひとりコロナウイルスに感染したこともあり──といってもほかは全員陰性だったんですが、ライブが中止になりました。ぼくの講演もいくつかなくなりました。
しかし書く仕事のほうは、もともとがリモートワークみたいなもんですから、そんなに変わりません。

──:
コロナの外出自粛期間中に、やりはじめた習慣などはありますか?


町田:
コロナの流行にあまり関係がないのかもしれませんが‥‥これ、何から話したらいいのか、ちょっとわからないんですけどね。

──:
はい。


町田:
長くなるし。

──:
ぜひお願いします。


町田:
ものを書く仕事だし、コロナウイルスのこともあるし、基本的にはずっと家にいるんですよ。

──:
はい。


町田:
ぼくは家にいてもアクティブに、移動しながら仕事しているんです。

──:
どういうことでしょうか。


町田:
もともと落ち着きがない性格で、原稿を書くときと本を読むのとで部屋を別にしていたり、「あ、そうじしようかな」といって急にそうじをはじめたり。つまり、ひとつのことを長時間やる集中力がないんです。年をとって集中力はさらになくなりました。しかもいまどきはネット社会です。SNSをひんぱんにチェックしたりするでしょう。自分だけでなくどの人も、ものごとに集中できない時代になったのではないでしょうか。

──:
たしかに。


町田:
その落ち着きのなさがベースにあって。

──:
はい。


町田:
今年の1月7日あたり、ものすごく寒かったじゃないですか。

──:
そうですね、急に寒くなった時期がありました。


町田:
うち、古い家なんで冷えるんです。だから部屋ごとに暖房をつける必要があるんですが、「あたたまったな」と思う頃には別の部屋に行きたくなるんです。落ち着きがないせいでね。

──:
わははははは。


町田:
次の部屋に移動して「さむぅっっ」と言いながら暖房をつけます。しかし、暖房が効くまでしばらくは寒さのせいで何もできないんです。

──:
それほど家が寒い、と。

町田:
ところがその部屋があたたまった頃にはまた別の部屋に行きたくなる。

──:
あたためる意味がありませんね。


町田:
これではいけないと思いました。
冬の寒いあいだはとにかく、自分の居場所を一箇所にしたほうがいいんじゃないか。
そこでね──、家の1階にいいソファがあるんですよ。本を読むのに、じつに「感じ」がいい。カウチのようになっててね。その椅子がある部屋を読書の場と決めたらいいんですけど、そこがまた、寒いんですよ。
「ならば、このソファを寝る部屋にもっていけばいいじゃないか」と思いつきました。寝る部屋にいちど暖房をつけたら、朝まであったかいでしょう。

──:
寝室をいちどあたためればそれでいい、ということになりますね。


町田:
そこでものすごい気合いを発揮して、けっこうな重さのソファを自分でかついで2階に持っていきました。
それでも実行の前に3日間ほど悩んだんですよ。階段の途中で挫折したらえらいこっちゃな、と思ってね。
「やれるのか、俺は、やれるのか」
「やるしかない」「やるんだ」
「やれるのかじゃない、やるんだ」
そんな自問自答を3日くりかえした末に決意し、1階から2階へ、ときどき休憩をはさみながらソファを運びました。



──:
それはそうとうなことだったかと。


町田:
そしてついに、2階の寝室にソファを設置しました。設置したのはいいんだけども。

──:
何か問題が。


町田:
ところがですよ。
すみません、これ、このまま長く話してていいんですか。

──:
気になるので最後までお話しください。
あ。でもここで、クイズの出題をしてもよろしいでしょうか。


町田:
はい。

──:
みなさま。町田さんの話は
このままつづきますが、ここで問題です。
この数ヶ月、町田さんがおもにしていたこととはなんでしょう。
いまの話にあった「ソファ運び」からはじまって、全体的に何をしていたか、というのがクイズの問題です。


町田:
◯◯が習慣化していましたが、まぁ、◯◯全般ですね。

──:
文言がバッチリ正解でなくても、意味が合っていればOKです。ぜひお答えください。

今回の話を動画でごらんになりたい方はこちらを再生してください。


※オンラインインタビューのためところどころ映像が途切れます。

(実話クイズは来週もつづきます)


「汝、我が民に非ズ」配信ライブ

明日3月4日(木)19:30から、町田康さんがボーカルをつとめる
「汝、我が民に非ズ」の配信ライブがあります。町田さんの歌声が配信の生で聴けるなんて、この時期ならではかもしれません。
チケット購入後は3
月10日(水)23:59までアーカイブの視聴が可能です。
配信開始 19:20 / 演奏開始 19:30
配信価格 2,500円


ライブ情報

チケットはStreaming+へ
町田さんの実話クイズ
その1
この数ヶ月、町田康さんがおもにやっていたことはなんでしょう。自由筆記形式でお答えください。意味があっていれば正解とします。

正解された方から抽選で1名さまに、ほぼ日通信WEEKLYオリジナル「お弁当包みにもなる大判ハンカチ」をプレゼントします。正解の方不在の場合、おもしろかった回答を担当菅野が選ばせていただき、ほぼ日のはちみつをお贈りする「はちみつ賞」をさしあげます。


回答〆切:2021年3月8日(月)23:59
応募はこちらから
※ボタンをクリックすると株式会社ほぼ日で作成したgoogleフォームにジャンプします。当選された方にはほぼ日からメールでご連絡します。当選者の発表、落選のご連絡はいたしません。また、お届け先は日本国内のみとなります。

▲こんな感じの大判ハンカチになる予定です。右下にほぼ日通信WEEKLYのロゴが小さく入ってます。
今週の一枚
やぁ、カワイコちゃん。


BONBON太郎さん

脚がとってもキュートなBONBON太郎さん。なかよしさんといっしょに決めポーズです。

BONBON太郎さんのドコノコブック
最近の「今日のダーリン」をご紹介
糸井重里が書くほぼ日目次ページのエッセイです。
どういうふうにしたらいいのか、ずっと判断もつかずに、決めないままでいることがあります。それは、社内の「あいさつ」についてのことです。
マナーというのか、ルールなのかカルチャーなのか? 

世間ではよく「あいさつ」についての考えが語られます。昨日も、SNSのなかで、「挨拶のない組織では当事者意識や主体的行動が生まれない」というような、けっこうハードな記事が紹介されていました。「笑顔」だとか「一体感」だとかの単語も見えていて、なんか「いい組織」の話なのに、笑えないというか…。
ぼくも、よその会社に行ったときとかに、元気よく「あいさつ」されると、気持ちはいいです。それはもう、まちがいなくそうなのですが、「仕事を中断させちゃってゴメンね」とも思います。


実は、ふだん「ほぼ日」のなかでは、あんまり「おはようございます!」とか声をかけあっていません。出入りや入室退室はひっきりなしなので、いちいち「あいさつ」をしているとキリがないのです。そうかといって、仏頂面した人どうしが、だまってすれちがってばかりいるというのも、ねぇ。
「あいさつ」しやすい場面では、ぼく自身は、「おう」とか「げんき」とか声をかけたりもしています。でも、「もっとあいさつをしようぜ!」ということを、これまで言ってきたつもりもないのです。女性どうしは、ちょっと話したりしてますが、どうも男性については、愛想のないことになってます。「あいさつしなくていいから、微笑めよ」というのも、なんだかへんなものなので、それも言ったりしてません。お客さまにあったら、頭を下げるくらいのことは…ん? どうなんだろう? してない可能性もあるなぁ。それは、だめですよね、しろよ、ちゃんと。

ぼくに、あいさつについての成功イメージがないので、ずっとだらしなくそのままになっているのですが、ここらへんで、なんとかしたい気持ちもあります。
一日中、「おはよう」だの「こんにちは」だの言い続けているのは、どう考えてもおかしいと思うし、「あいさつ」しないのがいいんだ、とも言えないしねー。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
みんな、この問題って、どう考えて、どうやっていますか?



──2021年2月25日の「今日のダーリン」より
糸井重里の
ひとことあとがき
「あいさつする」の反対には、なにがあるだろう。
「あいさつしない」じゃなくて、「I don’t care」があるんじゃないか。「気に留めない」「気にしない」だ。
「あいさつする」っていうのは「あなたを気に留めてます」というメッセージなんだろうな。だから、「気に留めてくれて、うれしい」という人が、よろこぶ。そして、「気にかけないでくれ」という人がめんどくさがる。なんか、ここらへんに、これからのあいさつを考えるヒントがあるような気がしてます。
あと、時間帯によってあいさつのことばが変化するのも、めんどくさいということもあるのかなぁ。会社では、だいたいの時間が朝でも夜でもないはずなので、「こんにちは」に一本化してもいいかもしれないね(笑)。(糸井重里)

今日の「今日のダーリン」もぜひごらんください。
※糸井重里の「今日のダーリン」は、ほぼ日刊イトイ新聞で毎日更新しています。
いまのほぼ日
最近のほぼ日、どうなってる?
いまのほぼ日、どうなってる?
読みのがしたら、もったいない。
お題をくれる、サイコロさん
ほぼ日手帳を日記としてお使いの場合「今日は書くことないな」なんて日があると思います。あるいはご自身のブログ、友達との長電話で、話題が見つからない、なんてことも。そんなとき、このサイコロをふってみましょう。私は「今週のうっかりっス!」と言われてしまいました。そういや今週、鍵をうっかり落としちゃったんですよ、そしてあわててバスを降りたら‥‥(つづく)。
TOBICHIでjunaidaさんの原画
神田にTOBICHIが移転してはじめての展示イベント開催です。「こけら落とし」となったのはjunaidaさんの原画展。去年12月に発刊された絵本『怪物園』の全原画をTOBICHIで観ることができます。絵本もすばらしいのですが、間近に迫る筆づかいに吸い込まれそうになります。TOBICHIではjunaidaさんのオリジナルグッズも買えます。3月7日(日)までの開催です。
ほぼ日のページへ

見逃せないよ
ほぼ日通信WEEKLYだけの特典。
乗組員おすすめグッズ
ほぼ日スタッフが本気で使いこんでいる商品をプレゼント。


「weeksdaysのチョコプレッツェル
推薦人:あやや

今年のバレンタインの時期に売り出された、伊藤まさこさんのweeksdaysオリジナルのチョコプレッツェルです。前回は即完売。好評だったので、じつは明日3月4日(木)11:00に再販売されます
このチョコプレッツェル、甘いんだろうなぁ~と思うでしょ? ほろっとちょうどよいビターなんです。岩塩のようにコリッとした塩がまぶしてあって、その塩味があとをひく、ひく。
私は冷蔵庫でちょっと冷やして食べる派。「しょっぱ」「あま」「つめた」の3つの感覚が口にひろがって、とまりません。
明日の販売でもしかしたら売り切れるかもしれないのですが、3月3日のひなまつりスペシャルということでweeksdaysチームにお願いして、33名の方にプレゼントできることになりました。

「weeksdaysのチョコプレッツェル」を
プレゼントします。
今週のプレゼントは「チョコプレッツェル」です。 抽選で33名さまにお送りします。

プレゼント申込〆切:2021年3月8日(月)23:59

応募はこちらから
※ボタンをクリックすると株式会社ほぼ日で作成したgoogleフォームにジャンプします。当選された方にはほぼ日からメールでご連絡します。当選者の発表、落選のご連絡はいたしません。また、お届け先は日本国内のみとなります。
今週のおたより
先週の木村衣有子さんの「あいすもの」にたくさんの感想をいただきました。


毎週ほぼ日通信WEEKLYを拝見しています。今回の「あいすもの」は心が惹かれました。
うちにも、電話番号が書かれた古いお皿があります。親から引き継いだもので、市内番号が一桁だったりします。古いし、食器棚で邪魔だし、捨てようかどうしようかなどと考えていたのですが、今回のエッセイを読んで、とっておこう、そして使おう、と思いました。使われてこその食器、食器に歴史あり、ですもの。
(N)



「あいすもの」に登場したお皿、かわいらしいですね。あの豚さんを見ながら、朝ごはんを食べたらうれしいかも。
『しるもの時代』は持っていませんが、『コーヒーゼリーの時間』は持っています。本屋さんで素敵なコーヒーゼリーの写真にうっとりして買いました。遠いお店ばかりですが、いつか行ったときのために食べたいコーヒーゼリーをひとつ選ぼうとして、あれもこれもとなってしまって、ひとつ選ぶことはできません。
2月末、主人と本屋さんに行って、お互いに複数冊を買った帰り道、運転しながら「今月はもう本は買わない! と思ったけど、明日から3月だということに気がついた」と主人に話して笑われました。
(T)



菅野さんの末筆に「うんうん、そうかもそうかも」と思いながら、木村さんの本の実物を見たいと思いました。うちにも、たまたま本屋さんで出会った買うつもりのなかった本が何冊もあります。本の手ざわりや、活字の配置、色合いもさることながら、なぜか読み進めてしまう文字に惹かれてしまうからです。
最近は本屋さんが次々なくなって、なかなか寄れなくなりました。何かの機会には寄り道をしたいと思いました。木村さんの本も読んでみます。新たな出会いをありがとう。
(美柚)


いま、大きな本屋さんのある街に会社が引っ越してきた幸せをかみしめています。棚に「どこでもドア」がいっぱいあって、宝箱に身をうずめるような気分になり、アタマが爆発しそうなほど興奮します。お財布に相談しながら少しずつ買うたのしみをずっと続けたいから、本屋さんは街にあってほしい。


メルマガ、いつも楽しく拝見しています。終盤に気になる文言を見つけまして、やや! と思いメールします。
"2回目、当たりました!"
報告しそびれていました‥‥スミマセン。ほぼ日手帳avecと、ひきだしポーチ。どちらも楽しく使っています。狙うは3回目だー!!(笑)
(PN団子)



当たりましたよ、2回目が! 1度目はちいさな手帳、そりゃあうれしかった。2回目は鉄腕アトム永久紙袋! ビックリです。いつも一緒に出掛けてます。「データを残してないから当たることもある」と書いてあったので、そーなんだと思って応募し続けていました。令和になってつらい出来事が多かったけど、とてもうれしかった。
(Y)


プレゼント2回目当たってますーー! 1度目は創刊号のavec分冊、2度目はぽっかり茶。2度目の当選があるんだ?! とほんとうに驚きました。ぽっかり茶は濃くてとってもおいしいです。知人におすそ分けしたらとっても喜ばれました。
(きなころん)


2回目大当たりの方、やはりいらっしゃいましたね! 3回めもアルと思いますので、これからもご応募ください。「毎回応募しているのにまだ一度も!」という方がいちばん多いと思います。今週のプレッツェルもチャレンジを。私も食べたい!
週末にコーエン兄弟の映画を連続で観すぎて首が固まり、月曜は首が痛いままに神田へ出社しました。「銃をあんなふうに打てたらどんな気分だろう」と思うのですが、銃を打つ能力があるということにはバックグラウンドがあります。そのことを思うとまた、つらくて首が痛い。
アカデミー賞4部門を受賞したのが「ノーカントリー」という作品で、冒頭から凄惨な殺戮がくり返されます(R15+)。怖くて目を覆ったけど、ものすごくおもしろい。しかもなんだかよくわからない。この映画が賞をたくさん取った、興行成績もよかった、ということはどういうことなんだろう? 不思議になって検索すると「意味がよくわからなかったけど、ものすごくおもしろかった」と評した人が多かった、という映画批評がありました。意味がよくわからないけどものすごくおもしろい、って最高の感想だと思います。
冒頭の写真は、ほぼ日の3階が「夜中のファミレスのような雰囲気」になっていたときに撮ったもの。楽しく仕事をしているのですが「今日のダーリン」にあったように、あいさつはやっぱり大切にしたいです。みなさまから届いた「あいさつの『今日のダーリン』の感想」が今日更新の「postman@1101.comから」に掲載されています。どうぞごらんください。
それではまた、次の水曜に。アディオーッス!
(ほぼ日 菅野綾子)


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